メテオ・メトセラ(2)
六百年の時を生きる<メトセラ>レインの宿命を見届けるべく、彼の後をついていくマチカ。
謎の女・シャレムの追跡をかわしつつ旅を続ける2人の距離は、次第に縮まっていく。
けれど、過酷な運命は、容赦なく2人を引き裂こうとする……!!彼の名はユカ。
頭脳明晰にして容姿端麗な神父。
穏やかな微笑を湛えたレインの親友――。
それはレインが<メトセラ>となる以前の話――。
教会で孤児たちの世話をしながら、明るい少女フレイアに密かな想いを寄せる、若き神父レイン。
だが彼女の関心はユカに。
そのユカは健気に生きる人々を、何故か昏い瞳で見つめていた……。
戦乱の中、加速するユカの野心と狂気。
決して覚めやらぬ悪夢を打ち砕くために、彼が選択した道とは……!? レインの衝撃の過去が、今、明かされる!!運命の8月6日。
それは六百年の静寂を破り、ユカという名の隕石(メテオライト)が生まれ堕ちる日――。
氷漬けのフレイアが眠り、ユカが自らの命を断った約束の場所で、ひたすら転生した彼を待ち続けるレイン。
そんな彼を守りたい、離れたくないと願うマチカは、ついに彼への想いを告白する。
――「レインが好き」……。
だが、互いの気持ちが通じ合ったのも束の間、虚無の世界を漂泊する男・ユカが、レインの前に現れる!! レインは、ユカと己の運命を止めることが出来るのか!?レインが行方不明になって一年。
15歳になったマチカは、彼を探して懸命に走り続ける――。
ユーリから得た情報を頼りに、カルバリアという会社までやってきたマチカ。
あえなく門前払いをくらい途方に暮れていた時、星祭りで知り合った少女・エイラと、偶然再会! 一方、カルバリア社長の御曹司となり、イースと名付けられシャレムに溺愛されるユカは、子供らしく振る舞いながらも瞳に無間の闇を宿していた――。
届け、マチカの叫び! 果たしてレインは生きているのか!?イース(=ユカ)の策略によって、高層ビルの一室から突き落とされたマチカ。
かろうじてビルの一角にしがみつくものの、絶体絶命のピンチに……! 一方、薬物投与され、身体の自由を奪われていたレインは、自分をずっと探し続けてくれた大事なマチカのため奔走する!! ユーリやエイラたちが見守る中、レインはマチカを無事に救出できるのか!?続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60019111